cocoonフック調査~get_additional_entry_card_classesの使い方と活用例

2025年9月4日
cocoon
WordPress

タナビーの高梨です。

WordPressのテーマ「Cocoon」には、テーマ改変なしでデザインや動作を拡張できる豊富なアクション・フィルターフックが用意されています。

分かる範囲で内容を調査したのでブログにまとめていこうと思います。

今回はエントリーカードのコンテナであるlistのidがついた<div>のクラスを任意に追加できるフィルターフック
👉get_additional_entry_card_classes
です

フックの概要

フック名発火タイミング
get_additional_entry_card_classes固定ページのパンくずリストが表示されるタイミングで発火

発火条件

エントリーカードを描画する際に、無条件に1回発火します。

使いどころ

エントリーカードにあるlistのidとクラスが付いた<div>のクラスを任意に追加できます。

ただ、そもそもlistというidやクラスが付いているため、CSSを当てるだけならこのフックを使う意味があまりありません。

あえてあるとすれば、テーマ本体CSSと衝突しないスコープを作るといったところでしょうか。

「デザインを変えたいだけ」ならCSSで既存のlistのidやクラスをターゲットにすれば十分です。

apply_filters呼び出し元のソースコード

引数

$classes:(string)クラス名のリスト。

※body_class_additionalではarrayですが、こちらはstringです。

カスタマイズコード例

以下は無条件に’additionalClass’というクラスを追加する例です。

注意点

・要素にすでにlistというクラスがあるため、単純にデザインを変えるだけならフックは不要です。

・クラスは文字列で処理されるため、スペースを忘れるとクラスが連結されて壊れる可能性があります。

・レイアウトやスタイルの調整以外での使用目的はほとんどなく、基本的には限定的な用途向けと思われます。

まとめ

・get_additional_entry_card_classesはエントリーカードのコンテナであるlistのidがついた<div>のクラスを任意に追加できるフック

・単純なCSS適用だけなら既存のクラスで対応可能

・主にテーマ本体CSSと衝突させずにカスタムスタイルを適用したい場合に有用

このフックは、独自のスコープを作るなど、特殊なカスタマイズが必要なときにだけ利用するのが現実的と思われます。