cocoonフック調査~get_additional_header_container_classesの使い方と活用例

2025年8月26日
cocoon
WordPress

タナビーの高梨です。

WordPressのテーマ「Cocoon」には、テーマ改変なしでデザインや動作を拡張できる豊富なアクション・フィルターフックが用意されています。

分かる範囲で内容を調査したのでブログにまとめていこうと思います。

今回は<header>タグの親要素であるheader-container-inのidが付いた<div>のクラスを任意に追加できるフィルターフック
👉get_additional_header_container_classes
です。

フックの概要

フック名発火タイミング
get_additional_header_container_classes<header>タグを作成するタイミングで発火

発火条件

ヘッダエリアがある場合、無条件に1回発火します。

使いどころ

<header>タグをラップしているheader-container-inのidがついた<div>のクラスを任意に追加できます。

ただ、そもそもheader-container-inというidと同じ名前のclassが付いているため、CSSを当てるだけならこのフックを使う意味があまりありません。

あえてあるとすれば、テーマ本体CSSと衝突しないスコープを作るといったところでしょうか。

「デザインを変えたいだけ」ならCSSで既存のheader-container-inのクラスをターゲットにすれば十分です。

apply_filters呼び出し元のソースコード

引数

$classes:(string)クラス名のリスト。

※body_class_additionalではarrayですが、こちらはstringです。

カスタマイズコード例

以下は無条件に’additionalClass’というクラスを追加する例です。

注意点

・<header>の親要素にすでに header-container-in というクラスがあるため、単純にデザインを変えるだけならフックは不要です。

・クラスは文字列で処理されるため、スペースを忘れるとクラスが連結されて壊れる可能性があります。

・レイアウトやスタイルの調整以外での使用目的はほとんどなく、基本的には限定的な用途向けと思われます。

まとめ

・get_additional_header_container_classes は<header>の親要素に独自クラスを追加できるフック

・単純なCSS適用だけなら既存のクラスで対応可能

・主にテーマ本体CSSと衝突させずにカスタムスタイルを適用したい場合に有用

このフックは、ヘッダー周りに独自のスコープを作るなど、特殊なカスタマイズが必要なときにだけ利用するのが現実的と思われます。